炙り出されていく

来年こそは行きたいね

先日、緊急事態宣言の延長が発表された。

一方で東京も感染者数が横ばいになり、実際の感染者の総数は分からないものの、そろそろ出口戦略を考えて行かなければならない時期だろう。今から経済を回したところで、コロナで亡くなる人より、自殺者が多くなることは想像に難くない。具体的には、失業率が1パーセント増えるごとに約2000人が亡くなっていくようである。

診療の中でもストレスを感じることが増えてきた。陰気が強くなってきたというのだろうか?陽気になってはいけないというような独特の圧力を常に受け続けているかのようである。

当初このウイルスがここまで大きなインパクトを社会に与えると誰が予想しただろうか。ウイルスが人に感染していくという物理的な側面よりは、「都市」や「シェアリングエコノミー」、「エンタメ」といった人類の叡智へ挑戦状を叩きつけ、人の闇の部分を露わにさせることにこそ、新型コロナウイルスの恐ろしさは際立つ。

大人である一つの条件は「自分の中にある負の思考・感情といかにうまく付き合うか」であるとするならば、これほど人間的成熟を強要される時代も久々かもしれない。全ての人が聖人のようにはない。だがそうあろうとすることにこそ、人の美しさは現れるのではないだろうか。辛い日々が続くが、凛として美しく生きたいものだ。

来年こそは行きたいね
時期外れですが美しかった思い出を

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

コメント

コメントする

CAPTCHA


目次