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鍼はなぜ効くのか?
鍼灸に科学的な知見が加わる日 それは鍼灸がより発展する日でしょう -
1-2,『内外傷弁惑論』脈を弁ずる
脈を弁ずる 現代語訳 古の医家たちは、人迎と気口という脈の状態によって、内傷と外傷を区別した。すなわち、人迎の脈が気口よりも大きければ外傷、気口の脈が人迎よりも大きければ内傷とみなすのである。この見立ては正しいが、説明がまだ十分ではない... -
1-1,『内外傷弁惑論』陰陽を弁ずる
内傷と外感の鑑別『内外傷弁惑論』 著者の李東垣とは? 『内外傷弁惑論』の著者・李東垣は35を超えてから医術を学んで歴史に名を残した名医であり、現代でも使われる補中益気湯の創作者である。『内外傷弁惑論』は名前の通り、内傷と外感をどうやって鑑別... -
医療功夫小学術大会で発表してきました!
功夫と医療の相互作用!?医療功夫 導引・武術・功夫 功夫が東洋医学と言ったら意外に感じる方も少なくないのではないだろうか?身体を動かして健康を養うことは古くは「導引」と言われて中国で親しまれてきました。 最近でも中国の高齢者たちが健康のため... -
太渓ってどんなツボ!?【経穴ジャーナル】
経穴は全部で360個ほどあると言いますが、その効能は多岐にわたります。精力減退のことを古くは腎虚と言いましたが、そんな腎虚に効く経穴、太渓を今回は見てみようとおもいます。 太渓の由来 太渓は内くるぶしの少し下にありくぼみの部分に取穴します。内... -
【症例集】腹痛と下痢と便秘を繰り返す50代女性
施術と経過 50代女性主訴:腹痛。下痢と便秘を繰り返す。不眠 1ヶ月前に風邪を引いてそこから不調が始まる。風邪が回復した後、咳喘息と下痢・不眠が続き、徐々に食事が取れなくなる。 クリニックではIBS(過敏性腸症候群)の疑いを受けたが、あまり改善が... -
【症例集】不眠や頭痛・腰痛などを伴う慢性疲労症候群の男性
30代男性主訴:首や肩・腰の痛み。不眠。慢性疲労症候群の疑い。 3年前より発症。感染症の罹患後、集中力の低下やドライアイ、不眠(中途覚醒)などに苛まれる。クリニックへの通院で回復傾向であったが経過が長くイマイチ治りきらないという思いから、鍼... -
【症例集】胃痛、不眠などを伴う不定愁訴の女性
40代女性主訴:胃痛、加えて不眠、ホットフラッシュなどの不定愁訴 3ヶ月前より胃痛を発症。薬物治療で効果が薄かったために追加で鍼灸施術を希望される。 舌診:胖大、舌下静脈暗脈診:緩腹部:小腹硬満、季肋部の張り 初診;仕事終わりなどに胃の痛みが... -
【症例集】胃の不調のために転職した30代男性
胃の不調のために転職した30代男性の症例 ここでご紹介する記事はあくまでも一つの症例です。経過には個人差があります。一方で鍼灸にはさまざまな症状に効果があると考えられていますが現状まだまだ知られていません。当院の症例を通して一人でも多くの方... -
坐骨神経痛が改善するエビデンスが出ました
鍼灸の研究が進んでいる 東洋医学ひいては鍼灸は職人の技術がある世界であり、長らく臨床研究が難しいとされてきました。一方で最近の技術の発展によって、鍼灸も臨床研究が盛んに行われています。痛みや痺れだけでなくさまざまな症状に効果が証明され始め... -
内関ってどんなツボ?
内関の由来 内関の名前の由来は二つある。一つ目は体の部位的な意味として、もう一つは経穴の効果としてである。 内関は、手首の「内」側にあり、また手之厥陰心包経の絡穴であるところから手之少陽三焦経に通じる関所である。ここから内関と名付けられた...