温病条弁 原病篇⑸

寒気と暑さ

前回の条文はこちら

伏気温病においては気温差が大切であろうとべた。前回までは細かく病状を細分化してたが今回はもう少し大風呂敷を広げて、寒熱という視点で大きく鑑別する。

《刺志論》曰、「気盛身寒、得之傷寒、
気虚身熱、得之傷暑」。

《刺志論》いわく、
「気盛んに身寒きは、これを傷寒に得る、
気虚し身熱するは、これを傷暑に得る。」


「刺志論」というのは、素問の一篇。

「気盛」とは、
体力がしっかりあるという意味ではなく、寒邪によって気が滞ることを表し、

「気虚」とは、
体力がなく弱っているという意味ではなく、暑邪によって気が発散されることを表す。



ここでは現代中医では当たり前となった、寒邪の凝滞性と熱邪の開泄性を述べる。ちなみに「凝滞性」とは、寒気が引き起こす身体の反応(無汗、脈が硬くなるなどを、「開泄性」とは、熱気が引き起こす身体の反応(多汗、脈が大きくなるなどを、言語化したものである。


今では「寒邪の凝滞性」「暑邪の開泄性」などは教科書に書かれてるような基礎的な内容であるが、傷寒論が隆盛を誇っていた当時では、この鑑別は温故知新のものだったように思える。



また運動をなかなかしない現代人は、汗腺がうまく働いていないことが多く、汗のある無しで鑑別するのが難しいことがあるように感じる。

寒気と暑さ
寒気と暑さ

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