更年期のホットフラッシュ

ホットフラッシュの東洋医学的解釈

こんにちは
花梨堂鍼灸院の盧です。
今日は先日に引き続き更年期障害に典型的な症状
「ホットフラッシュ」
について東洋医学の専門家の角度から
見てみたいと思います。


目次

ホットフラッシュの解釈(現代)

ホットフラッシュの解釈(現代)

まずは東洋医学のお話の前に
現代医学ではホットフラッシュはどのような病理機序で
起こっていると考えられているのでしょうか?
一般的に更年期障害は
体内の女性ホルモン(エストロゲン)が減少することで起こる
と考えられています。
この時、ホルモンの低下によって
身体の温度を調整する部分(脳の視床下部)が
うまく調節できなくなってしまうことで
のぼせ・肩こり・急な発汗が起こると考えられています。
詳しくはこちら

東洋医学的なホットフラッシュの解釈

東洋医学的なホットフラッシュの解釈

東洋医学・針灸・漢方では、
ホットフラッシュをどう考えているのでしょうか?

東洋医学の古典『黄帝内経コウテイダイケイ』では
男性は7の倍数、女性は8の倍数で変化すると言われます。
養命酒のCMのあれです。

では何が変化するかというと
「腎気」
というものが身体にありそれが変化すると考えるのです。

 腎気ってなんだ!?

「腎気」というのは、
ざっくりいうと「若さ」「活力」「生命力」
のような意味合いだと考えるといいでしょう。
(専門的にはもっと深いので興味のある方は調べてみてください)

 腎気には封蔵作用がある

腎気には作用がありまして
「ものを溜めて漏らさない」
「上に上がったものを下へ(丹田)下ろす」
といったものがあります。
この辺りは2000年分の観察の結果
こういう見方をしているんだくらいに思ってください。
こういう作用を難しい言葉で
「封蔵作用」と言います。

 腎気が衰える!?

更年期障害で現れるホットフラッシュは
この腎気が衰えることで起こると考えられています。

腎気が衰えることで
上がった気持ちが落ち着かない⇨イライラ、のぼせ
締められず漏れてしまう⇨尿もれ、急な発汗

などなどの症状が現れるのです。
(ただし専門的に言えば、
肝気や化火といった状態も考慮する必要があります)

この腎気を女性ホルモンや男性ホルモンと
読みかえれば現代の更年期障害の考え方とも
大きく矛盾しないのではないでしょうか?
先人の知恵恐るべしです。

このような形で東洋医学でも更年期障害を改善すべく
当院では日々診療しております。
お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。


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