生理痛・子宮のトラブル(癥瘕)

面白い経絡図シリーズ

ふと臨床で癥瘕(ちょうか)の話題が
出たのでおさらい。

癥瘕(ちょうか)ってなんだろう?

癥瘕は中医学に見られる一種の病症で、
腹部を触れた時に塊があり、張った感じや、痛みを伴う
といった症状をあらわします。
多くは子宮や卵巣のトラブル
子宮筋腫月経困難症の方)
を持つ方に多く見られる印象です。
どちらかと言うと女性のお病気と
言ったところでしょうか。

子宮や卵巣のトラブルと関係が深いせいか
多くの場合は下焦(下腹部)に症状が見られ、
食事の不摂生や過度のストレスなどが積もり積もって出来上がると考えられています。
時間をかけて出来上がるあたりも
子宮筋腫などに非常に関連性を感じます

専門的に言えば
飲食不節と気分の抑鬱によって、脾胃と肝が内傷されて
腹部(中焦)の気機が阻滞して、瘀血が下焦に溜まっていく
と考えられています。

ちなみに積聚(しゃくじゅ)もこれに近い症状ですが、
積聚は気滞に原因の重きが置かれ、
癥瘕は瘀血に原因の重きが置かれる違いがあると
かんがえられています。
(聖済総録より)

今の豊かな時代ですと
腹部の表面から触って「しこり」を触れるようなヒドイ癥瘕の方はほとんど見なくなってしまいましたが、出産年齢が上がっていることもあってか、子宮筋腫を持つ方の割合は、女性の4人に1人とまで言われるようになりました。意外と「生理痛が重い・不正出血がみられる
と訴えられる方で、婦人科に行くと
「子宮筋腫かもね」
と言われることは多いようです。
つらい生理痛や不正出血の症状は、鍼灸の得意分野でもあるので困っている方はぜひ、近くの鍼灸専門院に相談してほしいところです。

もちろん当院でもご相談承っております。
お気軽にご相談ください。



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