新型コロナウイルスの影響もあり
ウツが増えているらしい。
「コロナうつ」なんていうワードも出てきた。
自粛ばかりで軟禁状態が続く今は
「先が見えない」感覚が大きく響いているようだ。
実際には生きるということ
それ自体が一寸先は闇で
何も知らない幼い時分は
手探りで学び続けて来たはずなのに
僕らは手探りで生きてきたはずなのに
いつから「先が見える」などと言う
妄想にとらわれてしまったのだろうか
「いま・ここ」で生きることそれ自体が
過去には一切前例がない
有史以来初めての出来事の連続のはずなのに
学べば学ぶほど巨人の肩に乗っている
ように思えてくるのは本当に不思議なことだ
専門的に言えば、伝統医学でも
悲則気消「悲しめばすなわち気消す」
思則気結「思えばすなわち気結す」
と言われるように、
精神が身体に与える影響は
全身におよび非常に大きい。
「気」とは生命の動力源と言われて来たが
「では気とはなんだ?」と言われると
その答えはまだ出ていないようである。
いま生きていることそれ自体さえ
わからないのにどうして未来のことなど
分かるのだろう。
「未だ生を知らず、焉んぞ死を知らんや」
とはこのことか。
「いま・ここ」をどれだけ丁寧に必死に
生き抜けるか、気の答えも未来も
その先にあるのかもしれない
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