生理痛の症例

本日は、生理痛の患者さん。

漢方薬で、生理痛といえば「桂枝茯苓丸」であるが、
鍼灸ではどんな経穴を使えばいいのだろう。

今回は特に激しい生理痛で、
まさしく一日中布団にくるまっていたようす。
しくみとしては、内膜が剥がれる際に子宮が収縮して起こる痛み。
ただ、どうも今までの経験だと骨盤内の循環が悪い方(瘀血)に
痛みが強いことが多いように思われる。

今回は「小腹急結」「激しい生理痛」「渋脈」と
典型的な三症状が揃ったので、診立てを『瘀血』にして
どの経穴を使うか」に専念できた。

どの経穴を使うかは、鍼灸師の腕の見せどころの一つ。
今回は三陰交穴を主役として、針で施術を組み立てた。
施術後は、ずっと強い痛みが持続していた生理痛が7割程度改善され、
ほとんど感じない時も出てきたようであった。
ちなみに帰る前にご本人が喜んでくれたので、
今日最後の患者さんではあったが
疲れが吹っ飛んでしまった。
素直に嬉しい。

ただまだまだ研鑽は必要だなあと感じる症例でもあった。
瘀血という見立てから使う経穴にも様々な選択肢がある。
どの経穴を使うか、どう刺すかは
鍼灸師の技量に直結する大事なテーマだ。
(例えば、三陰交と地機をどう使い分けるか?
また下手なつぼ押しは逆効果なのはここに理由がある

この辺りの経穴の差異を感じ取れたら、昔の名医たちに
ちょっとは近づけるのだろうなあ。









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