2つのタイプの機能性ディスペプシア

機能性ディスペプシアは胃の不快な症状を主訴とするお病気です。近年名前を聞くことも増えてきたのではないでしょうか。機能性ディスペプシアには、大きく分けて2つのタイプがあることが知られています。それぞれご紹介します。

目次

食後に不快感が強いタイプ(PDS)

機能性ディスペプシア(以下、FD)では様々な症状が現れますがその多くは食後に現れます。これを食後愁訴症候群(postprandial distress syndrome:PDS)と呼びます。食後に現れる代表的な症状としては

  • 食後のお腹の張り
  • すぐにお腹がいっぱいになってしまう
  • 胃もたれ

などがあげられます。いずれも食後に起こるという特徴があり、上記のような症状が週に3日以上続く方は治療対象になると考えられています。ただし、週3日以上でなくとも慢性的にPDSを感じる場合は治療可能で、当院では不調を感じた際は早め早めの治療をするほうが経過がよいようです。

痛みをともなうタイプ(EPS)

食前や食後に関わらず、腹部に痛みを感じる機能性ディスペプシアの方も多くいらっしゃいます。専門的には心窩部痛症候群(epigastric pain syndrome:EPS)と呼ばれます。痛み方としては一時的に痛みが出てその後マシになり、また痛むという間欠性の痛みの場合がほとんどです。

  • 心窩部痛
  • 心窩部の灼熱痛

臨床学上では心窩部(みぞおち)痛みが週一回以上ある人が、施術の必要があると言われています。もちろんさきほどのPDSと同じように二週間に一回でも施術することで症状の改善をはかることができます。

2つのタイプは同時に起こる

分類上はPDSもEPSを分けましたが、実際は2つのタイプが混在した機能性ディスペプシアの方がほとんどです。機能性ディスペプシアのガイドラインには

症状を説明できそうな器質的、全身性、代謝性疾患がないにも関わらず、食後膨満感・早期満腹感・心窩部痛・心窩部灼熱感の4つのうち1つ以上を有するもので、6ヶ月以上前にこれらの症状を経験し、しかもこの3ヶ月間でこの症状が続いているもの(RomeⅣ基準)

機能性ディスペプシア ガイドライン2021より抜粋

と書かれており、症状は複合的に現れる事がわかります。ただしPDSにしてもEPSにしてもどちらか一方のみの機能性ディスペプシアの方が治りやすいことが知られています。逆に言うとこれら4つの症状が全てある方は薬物治療が難航することが多いようです。鍼灸治療はまだまだ研究がされていない部分はあるものの、効果があったという報告も多数あります。当院でも機能性ディスペプシアの改善例が多数ありますのでお困りの方はぜひご相談ください。

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