歴史の流れは面白い
こんにちは、天王寺花梨堂の盧嘉林です。
SNSで知り合った方々と先日、
ご縁がありまして講義をさせていただくこととなりました。その資料を作りながら、色々と思うところがあったので書きたいと思います。
当院は東洋医学・伝統医学に根ざした鍼灸を行なっているのですが、伝統というと発展がない・古臭いというイメージがある一方で、身体に関してあーでもないこーでもないと今から見ても激しい討論が繰り広げられている歴史も実はありました。
歴史の大きな流れから見ると天才Aが現れて「冷えは万病のもとだ」いうとなんでも冷えで治療する時代が到来。
その天才Aについていけばいいとマンネリ化したところで今度は天才Bが現れて「熱こそ万病の元だ!」というゆり戻しが起こる。改めて歴史を見ると、そうしてちょうどいいところを探しているようでした。
失敗してもいいじゃない
歴史にあらためて振れて今回再認識したのは、一回でうまくいくなんてことはなかなかないということです。失敗しちゃいけない、常に最適解を選ばなければいけない、という発想は歴史にはあまり登場しません。Y字路を右に曲がって間違えれば、戻って左に曲がればいい。そんなことを教えてくれているようでした。時間がかかる?無駄が多い?そんなふうに思ってましたが、間違いも実は糧となって、段々と失敗しなくなるという才能が人にはあるようです。当院へ来院された方には、失敗も糧となっているのだよと伝えたいと思います。いい話ですね。
目まぐるしく変化する世の中で、これが正解!と思った瞬間にダメになるなんてことが増えてきました。コロナが来る前は、出前というのは飲食店業界においておまけみたいな立ち位置でしたが、今や出前は当たり前というところが多いのではないでしょうか?別にコロナ禍にかかわらず、決めても間違うというのはよくあることで、大切なのは間違ったらごめんなさいして軌道修正できるかではないでしょうか?むしろ失敗したら次はうまくいくかもねと言いたい。
だんだん大人になっていく
99回の失敗は一回の成功のためにある。って言葉はもはや使い古されてしまいましたが、失敗した分だけ人には厚みがあるのだ、と最近は思うことが増えました。駅のホームで前に立っているサラリーマンやお母さんにもいろんな失敗と成功があって、目の前に今いるのかと思うとそれはそれで感慨深いものです。でもしんどくなったら鍼灸院にきてね。と一介の鍼灸師としては、こっそり思って今日も1日が終わりそうです。
コメント
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同感です。