今日は珍しく繆刺という刺法を使う一日だった。
繆刺ビュウシはおそらく鍼灸師以外では聞き馴染みのない
言葉ではないだろうか?
出典は『黄帝内経』の繆刺論でザックりいうと
「右が痛いときは左に、左が痛いときには右に刺すよ!」
というなんとも不思議な治療法なのです。
刺したところと別の部位に効果が現れるというのは
針灸治療の面白いところではあると思うので
この繆刺はそんな針灸治療の醍醐味と言えるかもしれない。
少し専門的な話をすると繆刺は絡脈を狙う刺し方
ポイントとしては
「主訴と逆側の部位に経穴の反応がある」
「臓腑弁証と経脈弁証どちらにも弁証が合わない」
「脈診で見立てや前後の変化を観察しにくい」
などを目標にした。
この辺りも古典に詳しい。
実際の臨床では臓腑弁証と経絡弁証で9割程度は扱えるので
今回のようなどちらの方法論でもない刺法はとても興味深い
実際の経過を見ながら繆刺についてもう少し
研究してみたいと思う
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