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東洋医学を営んでいて、腹診を行っていれば
腹部の硬結に遭遇することは日常茶飯事だと思うのだが、
腹部(臍上10センチほど)に固いシコリのようなものがあったが
病院ではそれは骨だと言われたという相談を受けた。
その先生が触診をされなかったという事実はさておき
場所としてそれを骨だというのは不誠実にすぎるのでは?
と思ってしまう。
ちなみに腹部の硬結は様々な理由で現れるが
特に思い悩んでいたりすると
臍と剣状突起の間のあたりに強い硬結が
見られる事が非常に多い。
専門的に言えば「思結」と言われ、
明代の名医、張景岳の主著『景岳全書』に詳しい。
その後は施術が進む中で
鍼で少しづつ体が緩む中、不安を吐露される事で
結果としてお腹の硬結も少しづつ緩んできた。
先人の深い観察眼に感謝しながらも
施術者側の不意の一言というのは
こんなにも患者さんを苦しめるのかと
改めて身が引き締まるような一症例であった。
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