女性にヒゲが生えない理由は現代医学では
ホルモンを介して説明される訳ですが、
我らが東洋医学ではどうなのでしょう?
昔の本にこんな風に載っております。
岐伯「人には子宮(男性なら丹田)から上にのぼり、
喉と口のまわりを通る経絡があります。(任・衝脈)
その経絡を通り、皮膚や肉がしっかりと栄養されると
ヒゲが生えるのです。
女性は月経によって出血するので
子宮からの栄養を十分に
皮膚や肉に送ることができない。
そのためにヒゲが生えないのだ」
岐伯日、衝脉任脉皆起於胞中、上循背裏、為経絡之海、其浮而外者、循腹右上行、会於咽喉、別而絡唇口。血氣盛、則充膚熱肉、血独盛、則澹滲皮膚、生毫毛。今婦人之生、有餘於氣、不足於血、以其數脱血也。衝任之脉、不榮口唇、故鬚不生焉。『霊枢・五音五味篇』
この子宮から昇っていくルートの一つは専門的に
「任脈」と言われていて、「妊=任」に繋がるほど
生殖機能と繋がっていると考えられているのです。
当時ホルモンが分かっていなかった時代を思うと
当時の観察眼には敬服するばかりです。
個人的には
ホルモンによる機能を
体の部位で置き換えたような
内容になっているのが面白いですね。
実感としてあったのかもしれません。
晴明院の竹下先生なんかは
婦人科の診察で口周りの気色へと応用
をされているようです。
勉強になります。
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