こんにちは
花梨堂鍼灸院の盧です。
今日は先日に引き続き更年期障害に典型的な症状
「ホットフラッシュ」
について東洋医学の専門家の角度から
見てみたいと思います。
ホットフラッシュの解釈(現代)
![](https://www.medicalarts-amt.com/wp-content/uploads/2021/01/pexels-anete-lusina-5240598.jpg)
まずは東洋医学のお話の前に
現代医学ではホットフラッシュはどのような病理機序で
起こっていると考えられているのでしょうか?
一般的に更年期障害は
「体内の女性ホルモン(エストロゲン)が減少することで起こる」
と考えられています。
この時、ホルモンの低下によって
身体の温度を調整する部分(脳の視床下部)が
うまく調節できなくなってしまうことで
のぼせ・肩こり・急な発汗が起こると考えられています。
詳しくはこちら
東洋医学的なホットフラッシュの解釈
![](https://www.medicalarts-amt.com/wp-content/uploads/2021/01/pharmacy-2055130_640.jpg)
東洋医学・針灸・漢方では、
ホットフラッシュをどう考えているのでしょうか?
東洋医学の古典『黄帝内経コウテイダイケイ』では
男性は7の倍数、女性は8の倍数で変化すると言われます。
養命酒のCMのあれです。
では何が変化するかというと
「腎気」
というものが身体にありそれが変化すると考えるのです。
腎気ってなんだ!?
「腎気」というのは、
ざっくりいうと「若さ」「活力」「生命力」
のような意味合いだと考えるといいでしょう。
(専門的にはもっと深いので興味のある方は調べてみてください)
腎気には封蔵作用がある
腎気には作用がありまして
「ものを溜めて漏らさない」
「上に上がったものを下へ(丹田)下ろす」
といったものがあります。
この辺りは2000年分の観察の結果
こういう見方をしているんだくらいに思ってください。
こういう作用を難しい言葉で
「封蔵作用」と言います。
腎気が衰える!?
更年期障害で現れるホットフラッシュは
この腎気が衰えることで起こると考えられています。
腎気が衰えることで
上がった気持ちが落ち着かない⇨イライラ、のぼせ
締められず漏れてしまう⇨尿もれ、急な発汗
などなどの症状が現れるのです。
(ただし専門的に言えば、
肝気や化火といった状態も考慮する必要があります)
この腎気を女性ホルモンや男性ホルモンと
読みかえれば現代の更年期障害の考え方とも
大きく矛盾しないのではないでしょうか?
先人の知恵恐るべしです。
このような形で東洋医学でも更年期障害を改善すべく
当院では日々診療しております。
お悩みの方はぜひ一度ご相談ください。
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