東洋医学– category –
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傷寒論28条(桂枝湯証に似た証)
病気の中には一見似ているが、実はそうではないものというのがちらほらある。今回は太陽病のような発熱と頭項強痛が一見あるが桂枝湯の適応ではない証である。今回はその一つである桂枝去桂加茯苓白朮湯をみていこう。 -
食欲不振の症例(気鬱)
前回のブログでは食欲不振は単純な虚証のものの他に、実証による症例を見てきました。今回は単純な脾胃(消化器系)の問題だけではないタイプの食欲不振を見ていきます。 -
食欲不振の症例・後半(停食)
今回は食欲不振には二つのタイプがあること、また宿食の紹介をしていきます。 -
腰痛の症例(温めすぎて悪化する場合)
不調を感じた時に温めたり、冷やしたりするのは生活の知恵ですが今回はそれがいきすぎた場合の症例です。ちなみにこの症例の李士材は『診家正眼』という脈診の有名な著書を書いた人としても知られています。 -
なぜ舌で体調がわかるのか(東洋医学の診察法)
もしかしたら漢方薬局や東洋医学を専門に扱うクリニックで舌を見られた経験があるかたもいるやもしれません。ではなぜ舌から体調がわかるのでしょうか? -
瘀血は黒い血なのか〜中医学から考える〜
先日、SNSで生理時の血の色が黒いと瘀血体質だから気を付けてねという漢方アカウントのポストに、産婦人科の先生が黒い血はただの静脈血であり意味がないという旨の批判のコメントを出されて話題を呼びました。たしかに『中医診断学』でも、問診の項目で「婦人の月経について生理の出血が紫暗で血塊があり、腹痛を伴うものは寒凝血瘀を疑う1」とあります。寒凝血瘀は瘀血の一種で、冷えによって引き起こされる瘀血の一種です。月経時にお腹を温めると腹痛が少し軽くになる方が多いのは、冷えが軽減されそれに伴い瘀血が改善されるためとだ中医学では考えています。話がやや脱線しました。では生理時の黒っぽい血は瘀血と考えてよいのでしょうか? -
天枢ってどんなツボ?
天枢の治療効果を解剖学・東洋医学・現代のエビデンスから考察します。 -
三陰交ってどんなツボ?
女性雑誌などで必ずと言って良いほど取り上げられる経穴が三陰交。冷え性にとても有効な経穴ですが、それ以外にもさまざまな効果があるとされてきました。今回はそんな三陰交をご紹介します。 -
中医学から考えるお腹の張り
お腹の張りは昔から人々を悩ませてきた 消化器系の疾患でよく見られるお腹の張り(腹部膨満感)は、昔からよく知られた症状で様々な治療法が模索されていました。古い伝統医学の本では、中満1・満病2・腹気満3などと呼ばれ治療されてきました。それぞれに... -
太衝ってどんなツボ?
ストレス社会と言われる現代ではストレスといかに戦うかという名のものといろいろな養生法が繰り広げられています。ストレスに効くと名高い太衝穴の効果をみてみましょう。 太衝穴の特徴 解剖学的な特徴 太衝(たいしょう)は足の親指と人差し指の間で母趾...