東洋医学– category –
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太渓ってどんなツボ!?【経穴ジャーナル】
経穴は全部で360個ほどあると言いますが、その効能は多岐にわたります。精力減退のことを古くは腎虚と言いましたが、そんな腎虚に効く経穴、太渓を今回は見てみようとおもいます。 太渓の由来 太渓は内くるぶしの少し下にありくぼみの部分に取穴します。内... -
内関ってどんなツボ?
内関の由来 内関の名前の由来は二つある。一つ目は体の部位的な意味として、もう一つは経穴の効果としてである。 内関は、手首の「内」側にあり、また手之厥陰心包経の絡穴であるところから手之少陽三焦経に通じる関所である。ここから内関と名付けられた... -
【症例】30代 女性 腰痛・坐骨神経痛
30代 女性主訴:腰痛・坐骨神経痛(腰椎椎間板ヘルニアの疑い) 初診時;11月ごろコロナに罹患し、寝たきりの時間が増える。その後、足に重だるさを感じたため、整形外科を受診。ブロック注射を打つが、痛みが引く場合と逆に痛くなる場合があり、鍼灸を試... -
ピロリ菌は除去したほうがいいのか?
ピロリ菌(ヘリコバクター・ピロリ)という名前は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。ピロリ菌は胃の中に生息する細菌で、日本人の約50%が保有していると言われています。この細菌と胃がんや胃潰瘍との関連が明らかになり、除去治療が盛んに行わ... -
傷寒論42条(解表と解肌)
中医学の治療法で八法というのがある。汗・吐・下・清・消・温・補・和という八つの治療法のことであるが、このうち汗法(汗をかかす治療法)は古くから用いられ、特に表証において非常に重要な治療法である。傷寒論においてもこの汗法が多く用いられてい... -
傷寒論40条(太陽病と水飲内停)
原文 40条;傷寒、表不解、心下有水気、乾嘔、発熱而欬、或渴、或利、或噎、或小便不利、少腹満、或喘者、小青龍湯主之。41条;傷寒、心下有水気、欬而微喘、発熱不渴。服湯已、渴者、此寒去欲解也、小青龍湯主之。 〔小青龍湯方〕麻黄(去節) 芍薬 細... -
食欲不振の症例(気鬱)
前回のブログでは食欲不振は単純な虚証のものの他に、実証による症例を見てきました。今回は単純な脾胃(消化器系)の問題だけではないタイプの食欲不振を見ていきます。 -
食欲不振の症例・後半(停食)
今回は食欲不振には二つのタイプがあること、また宿食の紹介をしていきます。 -
食欲不振の症例・前半(停食)
一般的に食欲不振は、食欲不振→体力の低下→体重減少と身体が弱っていくので、中医学では虚証と見て施術することが多いようです。しかし中には虚証とは必ずしも言えないような食欲不振が存在しており、一般的な治療で改善しないことが少なくない。今回の症例では、そんな虚証ではない食欲不振の医案を取り上げます。 -
腰痛の症例(温めすぎて悪化する場合)
不調を感じた時に温めたり、冷やしたりするのは生活の知恵ですが今回はそれがいきすぎた場合の症例です。ちなみにこの症例の李士材は『診家正眼』という脈診の有名な著書を書いた人としても知られています。