鍼灸師が考えるアンガーマネジメント

アンガーマネジメントてなんだ?

アンガーマネジメントって聞いたことありますでしょうか?
wikipediaによれば
怒りを予防し制御するための心理療法プログラムであり、怒りを上手く分散させること
という風に書かれています。
最近、コロナ禍でストレスフルな社会になっているせいか
よく耳にするようになりました。
アンガーマネジメントって何なの?
鍼灸師からmてアンガーマネジメントってどう?
そんな質問を考えて見たいと思います。


目次

アンガーマネジメントってなんだ?

ああnアンあ

アンガーマネジメントはまさしく
「怒りのコントロール」をしようという試みです。
しかし怒りというのは必ずしも悪い感情ではありません

「なにくそ!負けてたまるか!」
なんていう気持ちはまさに怒りの一種ですが
そういった怒りや負の感情(ルサンチマン)が
仕事や人生に刺激を与えたり、
行動の原動力になることだって少なくありません。

ただ人に当たったり、暴力を振るったりと
間違った使い方をすると怒りというのは
僕らを社会的に不利な立場に追い込んできます。
それを何とかして避けることができないだろうか?
と考えて生み出されたのがアンガーマネジメント。
ではどんなことをするのでしょうか?

怒りは理性よりも強い!?

「感情のコントロールなんてできるの?」
という声が聞こえてきそうですが
アンガーマネジメントでは
どんなことをするのでしょうか?

そもそも怒りは本能的な感情なので
理性よりも怒りの方が感情として現れやすい
という現象があります。
「怒りで我を忘れてしまった・・・」
なんてまさに理性が怒りの感情に負けた状態
と言えるかもしれません。
怒りはそれほどに強い感情ですし
人は感情的な生き物だということです。

6秒待ってみる

しかしみなさん怒っている人だっていつかは
怒るのをやめてしまいます。
または、ハッと我に帰ったように冷静になること
だってあるわけです。
怒りの感情は本能的な感情なので勢いがあり、
燃え上がるように沸き起こるのですが
実はそれを消す働きもあったりします。
それがいわゆる理性というやつです。

理性は後天的に身につける部分も多いので瞬発力は
ないのですが、あらゆる感情をコントロールできる
と考えられています。
脳でいう前頭葉という部分がその役割を持ってます。

瞬発的に燃え上がった怒りを、理性で抑えるのに
だいたい6秒くらいかかるというのが
生理学の研究でわかっています。
これを意識的に6秒作って怒りが爆発しないよう
コントローラブルな状態にしてあげようというわけです

鍼灸師から見たアンガーマネジメント

日常的に身体を診察している鍼灸師から見て
アンガーマネジメントはどう見えるのか
書いていきたいと思います。
(あくまで個人の意見として書きます)

そもそも感情は理性で支配できるのか?

怒りの瞬発力は凄まじいものがあります。
さりげない一言で相手を怒らせたなんてこと
あるのではないでしょうか?
感情の瞬発力というのはそれほどにすごいのです。

感情はまさしく溢れてくるもので
「あっ自分怒ってるわ」と
後で気づくなんてのもざらにあるでしょう。
伝統医学では、このコントロール出来ない
アンコントローラブルな感情の動きを指して
「怒ると気が上る」
なんて言い方をします。
コントロールできる程度の怒り
アンガーマネジメントできる感情・怒りというのは
表面的な部分であったり
意志力が強い人だからこそできるのではないでしょうか?
(もちろん表面的な部分であっても出来るでしょうし、
それだけでも行動を変えれるのは非常に効果的だと思います)

違う視点から行う針灸のアンガーマネジメント

刺鍼
刺鍼

では理性が感情に負けてしまうのなら
アンガーマネジメントは出来ないのでしょうか?

いいえそんなことはありません。
針灸では古くから怒りやすい人の特徴や
その施術法を研究していました。
怒りやすい人は
専門的に『易怒イド』と言われます。

実は、怒りやすい人には身体的な特徴があります。
・頭皮が硬くいつも考え事をしている
・のぼせやすい
・肩が凝りやすい
・足だけ冷えやすい
・比較的体力がある人に多い
・運動不足な方が多い

などなど上げればキリがありません。
怒っている人は自然と体の緊張が強くなって
身体の上半分に強く出る傾向があります。
顔の筋肉なんかもこわばってますよね
(顔の筋肉が緩んだニコニコしてて激情している人
というのはなかなか見ないですよね)

針灸は
感情を理性でコントロールするのではなく
身体のリラックスさせることで
怒りにくい、怒れない身体を作ることが出来ます。

感情の高ぶりや精神的な不安がある方は
ぜひ一度針灸を試されて見てはいかがでしょうか?



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