生姜の使い方

豚の生姜焼きは美味しい
硬いお肉も生姜の力でご馳走に早変わり。
意外にアッサリ食べれたりと
先人の調理法はすごいと思う今日この頃です。

この生姜は
ネギと共に薬味と言われたりしますが
これはむかしから漢方薬として
使われてきた経緯があるようです。


目次

経験による生姜の効能

経験による生姜の効能

まだ科学がなかった頃、
東洋医学では様々な薬草(漢方薬)の
効能が経験的に知られていました。

薬味と言われる生姜もその一つで
主に体を温める効果があることが知られていたようです。
さらに専門的には以下のように効果が分析されて
五つの効能があると考えていました。

  • 冷えを取る
  • 脾胃(お腹)を温める
  • 痰を取り除く
  • 解毒作用
  • 胃を動かして食欲をあげる

(和訓本草網目より)

冷えを取ることと
身体(お腹)を温めることを
分けて考えている部分が興味深いですね

風邪をひくと生姜湯なんて方も
いるのではないでしょうか?

ちなみに生姜は漢方薬の有名どころ
麻黄湯や葛根湯
梅核気(ヒステリー球)で使われる半夏厚朴湯
などなどに多岐にわたって使われます。
(生姜って万能なんですねぇ)


科学的に見た生姜の効能

科学的に見た生姜の効能

食材の効能はまだまだ分かっていないことが多いようですが
生姜については、ショウガオールという成分が注目されています。
ショウガオール には体幹部を温める効果が報告されています。

逆に言えば手足の冷えに対してはあまり効果がなく
お腹の動きを活発にして代謝をあげる効果があると報告されています。
(摂取後、3時間は効果が持続するようです)

経験則的に知られていたお腹を温める効果が
科学的にも正しいということになりました。

また代謝は上がるが血圧は上げない効果や
消化吸収を助ける効果もあるので
ダイエットに使えるのではないか?
などと現在では言われています。


その生姜どう使う?

その生姜どう使う?


古くから食事や薬として使われてきた生姜
医食同源なんて言葉もありますが
生姜にはぴったりな言葉かもしれません。

ちなみに
鍼灸師からのアドバイスとして
生姜の体幹部を温める効果を最大限発揮するために
生姜を摂取後、首(体幹部に近い動脈のある部分)を
冷やさないようにしてあげるとより効果が高まります。

ぜひやってみてください

ただし薬も過ぎれば毒となる
食べ過ぎは禁物ですのでお気をつけください。

参考文献
生姜抽出物の経口摂取が冷え性の人のエネルギー消費等に及ぼす
効果

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