メニエル病には漢方薬と鍼灸治療がいいよというお話

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メニエル病の診断

メニエル病で入院した患者さんは
「めまい・耳鳴り・難聴・耳痛」の4症状。
加えて、
悪心・嘔吐(45人)、不眠症(30人)、痰(27人)
の症状が見られた。

それぞれの診断は
西洋薬を使うグループに関しては内科の診断に従い、
その他のグループに関しては伝統医学の診断基準に基づいて
「めまい・頭重感・吐き気・喀痰・滑脈・膩苔」を
基準に診断した。
またそれぞれのグループで除外診断を行い、
年齢差、性別差は無いように調整された。

それぞれの治療法

それぞれを10日を1クールとして行う。

【漢方薬グループ】

茯苓、白朮、生姜、附子、天麻、釣藤釣を処方。
患者さんの体調に合わせて量は調整。

【鍼灸グループ】

太衝穴に15分置鍼。10日間継続。

【漢方・鍼灸併用グループ】

漢方グループと鍼灸グループを同時並行して行う。

【西洋薬グループ】

ベタヒスチンメシル酸塩錠剤を投与(1回あたり1または2錠、つまり6〜12 mg
用量あたり、1日3回)。量は患者さんに合わせて変更。10日継続。


治療結果

それぞれの結果は以下のように分類

  • 非常に効果的(Significantly effective):
    1〜3クール後、めまいが消え治療中に再発することなく、患者が完全に仕事に戻ることができるようになったもの。
  • 効果的(effective):
    1〜3クール後、めまいと合併症は軽減され、仕事に復帰することができて、治療中に再発は発生しませんでした。
  • 効果がない(Ineffective):
    2〜3クールの治療後、症状は緩和されなかったもの。

結果

西洋薬と鍼灸、漢方治療はほぼ同じ効果が見られた。
漢方と鍼灸での併用が最も効果が高かった。


次のページは考察です。

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