盧 嘉林– Author –
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【論文抄読会】お腹の不調に鍼って効果があるの?
普段少しずつ読んでいる論文を【論文抄読会】というタイトルで公開していこうかと思います。公開する目的はいろいろとありますが、当院の学術的な活動を知ってもらいたいこと、そして日本で認知されている以上に鍼灸には可能性があり世界中で研究されてい...消化器系関連 -
【臨床覚書】肓兪と瘀血
瘀血の所見はさまざまであるが、その一つに臍もしくはその下の圧痛・硬結がある。平田道彦先生は、『痛みの漢方の実際』という本の中で、瘀血の所見として治打撲一方の腹部の圧痛点を挙げている。ツボで言えば肓兪あたりであろうか。 肓兪は当院の臨床で使...臨床覚書 -
【症例集】肩こり、胃の不調、冷え性 女性40代
施術と経過 来院時の様子 40代 女性主訴;肩こり、胃の不調、冷え性 以前より肩こりがキツく困っていた。肩こりに伴う眼精疲労や胃もたれなどがあり、普段のQOLが下がっていることに悩んでいた。鍼灸で改善できる方法はないかと当院にお問い合わせをいた...不定愁訴 -
『黄帝内経』のAIチャットbotを作りました。
鍼灸や東洋医学はネット上に情報が溢れかえっていますが、鍼灸師や専門家からみて本当に出鱈目で無根拠なものも少なくありません。そこで鍼灸や東洋医学の古典で、最も権威のあると言われている『黄帝内経』の『素問』と『霊枢』を基礎としたAIチャットbot...雑記 -
1-3,『内外傷弁惑論』寒熱を弁ずる
寒熱による鑑別は、鍼灸よりもむしろ湯液で重要視される。繰り返しにはなるが、李東垣は内傷を外感病に正気の虚が加わるもの・外傷を外感病があり正気が充実しているものとして考えている。 李東垣は内傷が頭痛・肩こり・腰痛などの点で外傷(太陽表証)と...内外傷弁惑論 -
機能性ディスペプシアと慢性胃炎の違い
黎明期 慢性胃炎の黎明期 慢性胃炎は、古くは18世紀にドイツの医師シュタール(Stahl)が感染症の際に胃壁に炎症が見られることを指摘した記録が残っています。その後、フランスの軍医ブルサ(F. Broussais)によって胃炎(gastritides)という名前が付け...機能性ディスペプシア(FD) -
【症例集】1ヶ月前から不眠の40代男性
施術と経過 来院時の様子 40代男性主訴:不眠(中途覚醒)。腰痛。 1ヶ月前から眠りが悪くなり、ここ数日は寝ても1〜2時間おきに起きてしまう日が続いていた。クリニックでお薬をもらい薬物治療中ではあったが効果がなかったので来院された。 所見と経過 ...不定愁訴 -
表証があっても裏虚を優先せよ(傷寒論50条)
これは鍼灸師や漢方家に向けた専門的な記事です。 東洋医学にはいくつかの治療原則がありますが、「表証があっても裏虚を優先せよ」はそのうちの一つです。今回はその原則が生まれるきっかけとなった条文を見ていきます。 原文 脈、浮緊なる者は、法当に身...傷寒論 -
学会へ参加してきました。
全日本鍼灸学会へ参加してきました 5/30~6/1で開催される全日本鍼灸学会へ参加してきました。学会は基本的に撮影禁止だったのですが、名古屋駅近くということもあり多くの鍼灸師が参加されていました。どちらかというと全日本鍼灸学会は、大学で行われる鍼...学会・セミナー -
1-2,『内外傷弁惑論』脈を弁ずる
脈を弁ずる 現代語訳 古の医家たちは、人迎と気口という脈の状態によって、内傷と外傷を区別した。すなわち、人迎の脈が気口よりも大きければ外傷、気口の脈が人迎よりも大きければ内傷とみなすのである。この見立ては正しいが、説明がまだ十分ではない...内外傷弁惑論