【症例】30代 女性 腰痛・坐骨神経痛

30代 女性
主訴:腰痛・坐骨神経痛
(腰椎椎間板ヘルニアの疑い)

初診時;
11月ごろコロナに罹患し、寝たきりの時間が増える。その後、足に重だるさを感じたため、整形外科を受診。ブロック注射を打つが、痛みが引く場合と逆に痛くなる場合があり、鍼灸を試してみようとご来院される。
おしりから足にかけて痺れたような感覚があり、冷えたり同じ姿勢でいると症状が悪化する。
また雨天時も痛みが強くなる傾向がある。

舌診;膩苔(舌根部)
脈診;細滑
腹診;脇肋部に軽い緊張あり
腎陽を鼓舞して行気利湿を行う。邪実の反応がはっきりと出ているため瀉法を主体とする。

2診目;
起床時の痛みがなくなったが、日中に痛みが戻る感覚がある。しびれの範囲は狭くなっているような気がする。
舌診にて剥落苔が見られる。瀉法の施術から転換し、腎陽を鼓舞する施術へと変更

3診目;
施術の2日後、いつもより痺れや痛みが強く出ることがあったが、3日目より痛みが日に日に改善してくる。しびれの範囲も足まで痺れることはなくなってきた。2診目と同様の施術。

6診目;
痛みもしびれもほとんどでなくなる。長時間の座位では腰が怠くなることがあるが、軽くストレッチすると改善する。
最後の調整を兼ねて2診目と同様の施術をして一旦卒業となった。

雑感

寒い時期だったこともあり、お灸を多用して施術した症例でした。初診時に痛みが強く瀉法を主体としましたが、診察の中で虚証へと傾く所見が見られたため、補法へと変更したのが功を奏して早期での回復となりました。患者さんの訴えがなくとも舌や脈からその後の変化を読み取とる重要性を感じさせる症例でした。

当院では腰痛・坐骨神経痛に
多くの改善例がありますが
施術は個人差があります。
上記に似た症状でお困りの方は
お問い合わせください。

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