当院の特徴と施術の流れをご紹介します。
天王寺花梨堂の特徴
鍼灸専門院へのこだわり
鍼灸は東洋から生まれた医学の一つでその歴史は2000年以上と言われています。針金と枯れ草だけを用いるその治療法は、痛みや痺れから内蔵の不調までその応用範囲の広さから現代まで受け継がれてきました。そのシンプルな治療法ゆえに非常に奥が深く学ぶのに多くの時間を要します。
当院はそんな鍼灸の可能性を追求するべく針と灸のみの鍼灸専門院を選びました。
中医学に基づく施術
鍼灸にはさまざまな方法がありますが、当院では開院以来一貫して中医学による施術を行っております。中医学の特徴は「弁証論治(べんしょうろんち)」というシステムにあります。このシステムにより的確に病態を把握することで治癒率を高めることができます。
また中医学においては漢方薬と鍼灸ひいては薬膳などを同時に学ぶためさまざまな生活指導にも役立てることができます。
時間を無駄にさせない
つらいときは待っているだけでも疲れてしまうもの。忙しいお時間を無駄にしないというのが当院のポリシーです。予約制の導入により、待ち時間なく施術を受けていただけます。ただしぎりぎりで駆け込むと心拍数が上がってしまい脈診ができません。可能な限り余裕をもってご来院くださいませ。
施術の流れ
初めての方はまずご来院されましたら予診票へご記入いただきます。予診票に書いて頂く内容は
- 既往歴(今までの病気)
- 家族歴(生まれつきの身体の特徴)
- 普段の不調(体質に関わるもの)など
予診票は一人一人に合わせた施術を行うためのカルテとなります。鍼灸師には守秘義務があるためカルテのデータは治療院のみで保管されます。
もっとも重要視しているのが問診です。ベッドへ移動してゆったりとした格好になっていただき、お困りの症状について詳しくお伺いします。お困りの症状の具体的な内容、日常生活への支障など予診票では分からない部分をお伺いしていきます。
問診によってより立体的に病態を掴むことができます。お話を伺いながら施術で使うツボ(経穴)を絞り込んでいきます。
予診票のご記入と問診によってかなり病態が掴めてくると、次は診察に入ります。診察では舌診や脈診などを通して、身体の状態を把握していきます。当たり前になりすぎて忘れてしまった不調を見つけたり、施術による効果判定に診察(四診)は非常に有効です。
舌は上部にあり、消化器の一番初めに当たる部位です。消化器の調子や睡眠の状態、冷えのぼせの具合などを見ることができます。例えば、舌の色が白っぽい場合は、身体が冷えていると考えてお灸を多用するなど。舌診は非常に便利な診察方法です。
すべての診察が終わったら施術に入ります。施術は仰向けとうつ伏せの2回です。診察で得た情報から中医学による弁証論治をおこないます。この方法により、なるべく少数の経穴で施術を行うことができます。少数の経穴を用いて施術することで、再現性高く施術でき通院回数を減らすことができます。
施術後はゆっくりと着替えていただき、お会計と次回のご予約です。急性の症状は1〜3回で改善することがほとんどですが、慢性の症状は何度か通院していただくことで、症状の改善に繋がります。具体的には
つらいときは、1〜2回/週。
改善してきたら、1〜2週に1回。
卒業をめざして通っていただきます。
もちろん、メンテナンスで定期的に通っていただくこともできます。