- 鍼灸はどのような症状や疾患に効果がありますか?
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鍼灸は痛みや痺れ以外にもさまざまな症状に効果があります。
古くから医療として用いられてきた鍼灸は、様々な症状に対して効果があります。医療や医療政策において重要な研究をまとめたコクランレビューでは、頭痛や腰痛などの慢性痛・吐気・線維筋痛症・逆子などへの効果が報告されています。またにおいても、ホットフラッシュ・過敏性腸症候群・機能性ディスペプシアなどの疾患に推奨されています。上記以外にもバイタル(脈拍・血圧・呼吸・体温)に著しい問題がなければ、症状の軽減に有用なことが多いです。
当院では頭痛や腰痛などの慢性痛はもちろんのこと、下痢や便秘、腹部の不快感や吐き気など消化器の症状などの方にも多くご利用いただいております。
- 鍼の副作用やリスクはありますか?
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副作用とは施術者が注意しても起こってしまう患者さんにとって好ましくない反応のことを言います。最も多いのは針による皮下出血や血腫で殆どの場合は1cm未満であり、1週間程度で消失します。ほかにも針あたりと呼ばれる体調不良があり、倦怠感や眠気などが現れることがあります。しかしその発生率は全体の1%未満と言われており、他の治療法に比べると比較的安全と言われています。
当院ではなるべく副作用を減らすべく少ない刺激量で最大限の効果を出せるようしっかりとした診察と細やかな施術を心がけております。
- どれくらい通う必要がありますか?効果が出るまでどれくらいかかりますか?
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当院ではなるべく早く効果を出して卒業していただくのが目標です。具体的には、鍼灸の効果が現れるのは施術後〜次の日を目安にしております。簡単な症状(ぎっくり腰など)であれば1度の治療でよくなることもありますが、基本的には繰り返し通っていただくことで症状の改善をはかるこtになります。
症状の程度や重症度によりますが週1〜2回繰り返し鍼灸治療を行うことで高い効果を得ることができます。また体調管理として2〜4週間に1回程度、施術を行うことで感染症の予防やメンタルの安定などを目指すことも可能です。 - 医療施設(病院など)との併用は可能ですか?
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もちろん可能です。現代では統合医療の名のもとに東洋医学の担い手である鍼灸師と医師が連携を取ることが増えてきました。当院でもその考えに賛同し、お薬の副作用の改善や体力の回復など、西洋医学で手の届きにくいところを鍼灸で補助することができると考えております。
- 針の長さや太さを教えてください
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当院で使用する鍼は、長さ5cm・太さ0.18mmを使用しております。鍼は必ずしもすべて刺すわけでなく1〜2cm程度刺入します。
日本で使用される一般的な長さが7〜90mm・太さが0.10〜0.30mmですので、当院では比較的細い鍼を使用して施術しております。
- お灸とはなんですか?
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お灸とはヨモギから作られる鍼灸師の治療道具です。お灸は火傷をさせないと効かないと言われていますが、当院では温かいと感じるくらいのお灸(八分灸)でも高い効果があることを確認しております。
米粒ほどの大きさのお灸ですが、身体を芯から温めるのに非常に有効です。
- 鍼灸師とはどんな人達ですか?
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鍼灸師ははり師ときゆう師という2つの国家資格を持った人たちのことを言います。国内で唯一と言っていい東洋医学を体系的に学べる免許であり、三年間の医学教育を受け、国家試験を通った者のみが名乗ることができます。
- 整体師や柔道整復師とは違うんですか?
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明確に異なります。
ただし柔道整復師と鍼灸師とは同時に取れる環境があるため、鍼灸整骨院としてダブルライセンスを持つ方も近年増えて生きております。
一方で整体師は法的根拠がまったくない無資格者で、誰でも明日から名乗ることができる名称です。整体師は玉石混淆のため一般的に知識や技術が未熟であることが多いのが現状です。近年は看護師や理学療法士が整体師と称して個人で手技療法を行う場合もありますが、これも医師法違反ないしあはき法違反となるおそれがあります。しっかりと免許をもった資格者のもとで施術をうけることをおすすめします。 - 鍼灸師に専門とする診療科はありますか?
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一般的に鍼灸師に専門とする診療科はありません。
大きなバイタルの変化がなければ、鍼灸が有効なことが多いです。ただし鍼灸院は腰痛や頭痛などの運動器の症状のほか、心身のストレス、不規則な生活習慣、ホルモンバランスの乱れなどが要因となり、自律神経のバランスが崩れたときにあらわれることが多い不定愁訴などでお困りの方に施術する機会が多いです。また当院は上記に加えて機能性ディスペプシアや過敏性腸症候群など機能性の腹部の膨満感や胃もたれ・下痢・便秘・吐き気などの消化器系の症状の症例に治験が多い鍼灸院です。