「耳鳴り」と「めまい」は、同時に見られることが多く、
ここではまとめて診ております。

めまいや耳鳴りに限らず、顔のパーツのお病気は
精神的ストレスが半端ではなく、このお病気のために
軽いうつ症状を呈する方も、しばしばおられるほど・・・

当院では、お病気の部分(耳)だけにとらわれず、
耳鳴りが起こってしまった全身の状態を改善することで
高い治療効果を誇っております。


「めまい」を鍼灸で改善する


めまいは必ずしも耳鼻科という訳ではなく、
整形外科・神経科・循環器内科・心療内科など多くの診療科で訴えられる症状です。
ふつう、周囲が揺れる(回転性)や足元がフワフワする(浮動感)などの症状が見られます。


東洋医学的考察


東洋医学は目眩について格言がある。
『諸風掉眩、皆属於肝(あらゆる風や めまいは肝に属す)』
【素問・至真要大論より】
実際にめまいを訴える患者さんで「」を
原因とする方は非常に多い。
漢方の釣藤飲や竜胆瀉肝湯を
意識した経穴を選んで施術する。

ただ難治性の方や慢性化した方には
他にも複雑な原因が絡み合うことが多い。
14世紀の名医・朱丹渓は
『痰なくば、眩を作らず(めまいがあるなら痰がある)』
【丹渓心法・頭眩】
このような方は胸郭や腹部に緊張()が
見られることが多く、漢方でいう
半夏白朮天麻湯・温胆湯加減などを
意識した経穴で施術する。

さらに言えば
目眩になって慢性になった方
体力が落ちた方・回復する力が低下した方()など
非常に多い傾向があらわれてくる。
これについて17世紀の名医・張景岳はこう述べる。
『虚なくば眩を作らず、当に虚を治すと主とし、
其の標を酌し兼ねる。(めまいになると虚があり、
虚を補うことに施術の主眼を置き、其他は時に臨んで加減する)』
【景岳全書・眩暈】
こういった方はゆっくりと改善していく傾向があり
帰脾湯・杞菊地黄丸・右帰丸などの漢方を
意識しながら経穴を選んで施術する。
根気のいる治療となるがその分患者さんとの
改善した時の喜びも大きい。

まとめるとめまいは様々な原因が絡まって起こる
複雑な症状ではあるけれども
肝・痰・虚
が施術のキモになってくる


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