先日、東洋学術出版さんの『中医臨床』という雑誌の178号に寄稿させていただきました。なんやかんやで寄稿も三年目になります。鍼灸臨床というのは手仕事な側面が多く、どうしても言語化が追いつかず職人芸になりがちなところがあります。もちろんすべてを言葉として表現できるわけではないですが、なるべく自分の感覚を言葉として共有することで、業界として切磋琢磨させて頂ける機会を得ることができました。
当院から寄稿した論説は「仮免鍼灸師からの脱皮」というシリーズで、鍼灸の奥深い世界へ初級から中級へレベルアップを促すシリーズです。上級ともなれば、言葉も不要となる機会が多いでしょうが、言語化の力が最も求められるであろうこの段階の読者へ向けて書くことができたのはとても良い経験でした。
今回は「下痢」という当院でも比較的症例の多い症状を、臨床的・歴史的な観点から考察した論考です。なかなか専門的な雑誌で大型書店にしか在庫がない場合もありますが、ご興味のある方はぜひご一読くださいませ。
『中医臨床』はこちらの東洋学術出版さんのWebページからご購入いただけます。